いとしきアラカン

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ラジオ文芸館(井上荒野「煮こごり」)

永年付き合っていた年配の彼が、虎に噛み殺されたという事から、物語が始まります。この唐突な設定が、リアリティーの無さを感じさせます。しかしそれにも増して、物語が進むにつれ、今までの虚構が、続々と剥がされていく内に、主人公の気持ちが、怒りよりも妙な安堵感に移行していく女性心理は、とても普遍性があって、思わず「わかる!わかる!そうなるよね~!!」と叫んでしまいます。私は、この方の小説を、今まで読んだ事がなかったのですが、とても、繊細で微妙な心理的揺れまで表現できる素敵な作家さんなのだな~と感心しました。ラジオ文芸館を聴かなかったら、出会えなかったと思います。 出会えてよかった!!
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by itosikiarakan | 2016-05-24 15:27 | テレビ・ラジオ