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いとしきアラカン

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イエスの言葉 ケセン語訳

実は私、高校図書館に勤めていました。その時、方言に関するコーナーを設けたことがありました。生徒も、方言を劣等感と感じる時代ではなくなっていて、「カワイー♪」というような感覚で楽しんでいる時代ともなりました。難しい言葉も、方言でいえばより解りやすく、豊かさ、温かさが伝わるのではないかと思い、孔子の論語である、「己の欲せざる所は、人に施す勿れ」を、宮城県の言葉で「あんだが、人がらやられでやんだごどは、あいでさもやってわがんねど!」と言いかえて表示してたような気がします。そんな、私が絶対読みたいと思っていた本がラジオ(NHKすっぴんの源ちゃんの現代国語)で紹介されて、すぐ飛びついたのが「イエスの言葉 ケセン語訳 山浦玄嗣」です。山浦さんの翻訳のしかたで、やっと腑に落ちた聖書の言葉が沢山ありました。特に、「敵を愛せ」という言葉を、ケセン語で表現すると、「かだぎだって、どごまでも大事にし続げろ。」と翻訳されるという個所です。自分の立場からの視点である好き嫌いの感情は感情として、それプラス、相手の立場からの視点として敵を大事にし続けるという意志を加えるようにという意味だったんですね~目から鱗!!その過程を踏んでこそ、本当に「敵を愛せ」の境地に入るのでしょうね。 それならば、がんばれば、なんとかできるかもしれません。だって、この本には、次の様な文章が記載されています。「だからイエスはいいます。自分に親切にしてくれる人に親切にしたからといって、特別立派なことをしたということにはならない。そんなことはあたりまえのことだ。いやなやつを大事にすることこそ人間として尊敬に値する。」難しいけれど、レベルアップしたいですね!!032.gif
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by itosikiarakan | 2012-11-07 16:04 |