いとしきアラカン

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カテゴリ:テレビ・ラジオ( 35 )

「温井麻耶の落語の時間ですよ」から(柳亭市馬)

◎柳亭市馬(7代目)「お化け長屋」
長屋の住人が、家主の留守中に、長屋の空き家に、お化けが出るという事にして、なんとか、自分たちの便宜のために、借りられないように、画策するが、相手のキャラクターしだいでは、とんでもないことになったという話を、おもしろおかしく聞かせてくれる。なめらかな口調で、お化けの描写も
微に入り細に入り表現してくれ流れる様な美声で充分楽しませてくれる。


◎柳亭市馬(7代目)「七段目」
お芝居に、入れ込んでいる若旦那が、家業を心配する父親に小言を言われ叱責を受ける。それに対して若旦那は、神妙に受け応えするのかと思いきや、歌舞伎の声色とセリフと言い回しで応答するものだから、ますます父親に叱られ、ついには、2階に追いやられる。それをとりなす役目で小僧が、2階に上がっていく。ところが小僧も芝居好きとあって、二人で芝居の真似事が始まる。その結果は。。。すらすらと、歌舞伎の言い回しと口上が、流れるように、しかも歌舞伎の言い回しで、みごとに口をつくのを聴けば、どなたもうっとり、さすが、プロの力だと感心すると思います。やわらかで、おおらかな雰囲気で、とても温かで豊かな気分に浸れましたよ。
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by itosikiarakan | 2016-08-28 16:02 | テレビ・ラジオ

相模原の事件とお天道様

ブログにアップするのが、遅くなってしまいました。 障害者に対する事件に、呆然としてしまいどうして、こんな事になってしまったのだろうという風に感じています。

価値観の多様化と思想の自由はありますが、「人間としてこれだけは、ダメでしょう。」という古今東西不変のコアともいうべき柱まで崩して良いはずがありません。

「違いを認め、それを尊重し、共に生きてゆきましょう。。。」


(違いを認め、それを尊重する。)

宗教の違い、民族の違い、男女の違い、健常者と障害者 それぞれ、違ってていいじゃないですか。 どちらかひとつしか認めないことから、争いが始まりますよね。いろんな、花は、それぞれ美しいのですから。むしろ、いろいろな種類があるほうが、生き生きと生きられます。むしろ、効率も良くなるとおもいます。生態系は、おたがいさまで成り立っているので、生きとし生ける者すべてに、意味があると思いますよ。目先の役立つ立たないでは測れない意味が。  そして、その違いで上下を競うのではなくて、お互いの違いにリスペクト尊重しあう事が、できます様に!!
評価制度、能率と効率競争で、人が人を裁きませんように!!


(共に生きてゆきましょう。)

競争から、共生へ移行しなければ、やがて、行き詰まるとも言われています。能力のある者だけを集めて仕事を進めるよりも、むしろ、いろんな、能力の者を集めて仕事を進めたほうが、むしろ良い仕事になったという様なことも聞いたことがあります。能力もいろんな種類がありますからね。
仙台四郎さんを、温かく受け入れたお店は、むしろ繁盛したそうですよ。


*昔は、よく「お天道様がみてるよ!!」と戒められたものでした。特定の宗教とかではなく、大いなる大自然の摂理や、大いなる存在に畏敬の念を感じていました。すべて、大いなる大自然の作品なのです。ですから、その大切な作品を一個人の勝手な思いで、裁いてはいけないのではないでしょうか。それは、人間として、とても傲慢な分をわきまえない行為です。人を物として考え、効率や目先の役立つかどうかだけで測る感性は、何故培われるようになったのでしょうか。科学の発達と平行して、大自然の不思議さに対して、大いなる存在に対して畏敬の念を培うことは矛盾することではなくて、むしろ、科学を進めれば進めるほど、ワンダーランドを感じるのではないでしょうか。もっと私たちは謙虚に、「お天道さまに恥じない」生き方をすることで、広く豊かな人間性感性を培うことができると思います。それは、決して非科学的無知蒙昧な生き方ではないのですから。。。

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by itosikiarakan | 2016-08-06 16:09 | テレビ・ラジオ

素敵な ミニコンサート

空想好きな私は、お家でも結構楽しめます。今日は、ミニコンサートで、素敵なピアニストと出会いました。 まあ真実は、朝食の皿洗いをしていたら、ラジオから素敵なクラシック音楽が流れてきて、その美しさに魂が打ち震えたというところです。番組はNHKラジオfm「リサイタル ノヴァ」(再放送は、金曜日 午前9時20分から)(夜は、日曜日 8時20分から)です。
曲は、ラフマニノフの曲と、私の大好きな「カッチーニ(伝)のアヴェマリア」だったので大感激です。そのピアニストは「樋上眞生」さんという方だそうで、ウイーンでソロリサイタルを経験されてその他に、さまざまな受賞をして2014年にはCDデビューもして、これからという矢先に、ジストニアという脳の病気にかかって、肝心の左手の指が不自由になってしまったそうです。その後、2015年に、右手のピアニストとして、再起されたという事です。音楽のさっぱり解らない私ですが、まったく不自由を感じさせない深みのある音色で、哀愁と美しさに満ち溢れた豊かな演奏だと感じました。その後、トークも、伺いましたが、とっても、ポップで、大阪っ子らしいユーモアにあふれ、人間的にも素晴らしい方なのだと感じました。同じピアニストで、脳出血で右半身不随になった舘野泉さんは、その後、左手のピアニストとして、再起なさったのは、よく知られております。やはり、困難を乗り越えた方は、以前にも増して、輝きと魅力が加わる様で、舘野泉さんは、燻し銀の魅力とすれば、樋上眞生さんは、クリスタルの輝きでしょうか。ピアニストとして命でもある指の動きが、この若さで不自由になってしまった絶望を乗り越えて、残った右手で再起なさった精神力の強靭さは、すごいと思います。独特の音色が魅力のピアニスト フジ子・ヘミングも、著書「魂のことば」で、次のように言っております。  「人間はなんのために生きるのかって考えてみると、苦難を乗り越えていくために生きるのだと思う。なにもしないで、生きていこうなんて生きるのだめよ。」
(楽ちん生活に、しようかなと思っていた私に、ちゃんとしなくちゃね。と思わせるような言葉でした~。。やっぱり、ちょっと、ちゃんとしま~す!!)

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by itosikiarakan | 2016-07-22 14:31 | テレビ・ラジオ

ラジオ文芸館(宮部みゆき「この子 誰の子)

d0165579_17225114.jpgある少年が、両親が結婚式に招待されていたために、留守番を一人で任されていた。その時に、見ず知らずの女性が、赤ん坊を連れて、訪ねてきた。女性のあまりの強引さに押し切られ、それに加えて外はすごく悪天候のため、追い出す訳にもいかず、家に泊めることになった。少年は、とても冷静で、しかも優しい性格だったために、後には、その女性の行動の裏にある真実を突き止める事ができる。したがって後味は、爽やかである。特に、私が感じたのは、人間の表面だけでは、その人の本心は、測る事ができないという事です。女性のずうずうしくも、非常識で強引な行動の裏に隠された淋しさと悲しさが、ひしひしと伝わってきます。私たちも、日常生活でも、すごく明るくしゃべっている方が、むしろ、そうでもしないと崩れてしまう程の辛さと悲しさを抱えているからなのだという事を斟酌するのには、ずいぶんと修練が必要と思われます。その点少年は、洞察と思いやりがあり、赦す心には、心洗われる思いです。「この少年の、気高い心が、いつまでも続きますように。。。」と祈らずにはいられません。

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by itosikiarakan | 2016-06-28 17:19 | テレビ・ラジオ

「温井摩耶の落語の時間ですよ」から(談志)

◎立川談志(7代目)「らくだ」
私は、勝手な先入感を立川談志に対していだいており、反骨の人そして、俺流の人という気がして、あまり近づかなかったのですが、この度、「らくだ」を聴いて、やっぱり、うまい人、やはりプロなのだな~と尊敬の心に変わっていました。はじめて、立川談志の落語を聴いた私が言うのも、おこがましいのですが、「らくだ」の話が立川談志に、すごく合っていたのかな~と感じました。ひどい人間の中にもある、いとしさや、力関係が酒の力で逆転する様子が、微妙にしかも生き生きと表現されておりました。機会があったら、又、立川談志の落語を聴いてみたいなと感じました。
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by itosikiarakan | 2016-05-24 16:46 | テレビ・ラジオ

ラジオ文芸館(高田郁「車窓家族」)

電車の停車時間の時に眺める景色の中に、アパートの1室だけ、窓にカーテンを閉めずに、家庭生活が公開されてしまっているつましい老年夫婦の部屋があります。その、貧しいけれど、手間と真心をこめたアナログな生活ぶりが、現代の成果と競争に疲弊したデジタル感性のささくれ立った乗客の心を、ほっこりと温めてくれます。そして、最後には、何故か、泣けてきます。「あ~、私達が、心の底で本当に求めている豊かさとは、これだよね~!!」と。。。現代生活がかかえている問題として、近所付き合いの希薄さ、本当の豊かさとは、人との繋がり、孤独死など、さまざまな問題を浮き彫りにしてくれる作品でした。
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by itosikiarakan | 2016-05-24 16:21 | テレビ・ラジオ

ラジオ文芸館(井上荒野「煮こごり」)

永年付き合っていた年配の彼が、虎に噛み殺されたという事から、物語が始まります。この唐突な設定が、リアリティーの無さを感じさせます。しかしそれにも増して、物語が進むにつれ、今までの虚構が、続々と剥がされていく内に、主人公の気持ちが、怒りよりも妙な安堵感に移行していく女性心理は、とても普遍性があって、思わず「わかる!わかる!そうなるよね~!!」と叫んでしまいます。私は、この方の小説を、今まで読んだ事がなかったのですが、とても、繊細で微妙な心理的揺れまで表現できる素敵な作家さんなのだな~と感心しました。ラジオ文芸館を聴かなかったら、出会えなかったと思います。 出会えてよかった!!
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by itosikiarakan | 2016-05-24 15:27 | テレビ・ラジオ

「温井摩耶の落語の時間ですよ!」から(金馬)

◎三遊亭金馬(3代目)「藪入り」
子煩悩な夫婦が、我が子の成長を願って奉公に出し、その我が子がいよいよ藪入りとなって里帰りする事となった。その再会を前にして、逢ったらば、これも食べさせたい、あそこにも連れていってやりたいと、夢も喜びも並大抵のものではない。その親の情愛が、たっぷりと伝わってきて、じっくりと話す様子からも、温かさが伝わって、私はすっかりその話に引き込まれてしまいました。


◎三遊亭金馬(3代目)「小言念仏」
御隠居が、念仏を唱えている最中に周囲のことに、気を取られ念仏の合間合間に、小言を挟む様子を、おもしろおかしく話てくれます。この落語家さんだからこその、温かくおもしろい雰囲気なのでしょうね。きっと。他の落語家さんの事も、何も知らない私の直感で、すみませーん!


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by itosikiarakan | 2016-05-03 15:26 | テレビ・ラジオ

ラジオ文芸館(原田マハ著「無用の人」)

やっぱり、楽しいよ~!!「ラジオ文芸館」!!種類が違うので比較はできませんが、数人の俳優さんが、ラジオドラマの脚本を演じるスタイルもありますが、私個人の好みとしては、「ラジオ文芸館」の、一人のアナウンサーが、そのアナウンサ各人の持ち味で、真心こめて、短編小説を読み聞かせてくれる、今のスタイルが、淡々として抑制がきいていて演じすぎないので、かえって、心に、入りやすい気がします。
しかも、素晴らしい音響付きで、土曜の朝NHKラジオ第18:05~8:45が、至福の時間です。
今回の作品は、原田マハ著「無用の人」でした。美術館に勤める女性の主人公のお父さん(すでに、亡くなっていらっしゃる)から送られてきた誕生日祝いの品とは。。。そのお父さんは、世間の価値感から見たら、全然派手さもなく、目立たず、ウダツが上がらず、その良さが評価されず、あなどられたり、見過ごされやすいタイプだと思います。しかしその、淡々とした姿の裏の歩みの足跡は、地味であってもとてもキレイで他の人が真似ができない程、尊重すべき足跡です。内面の「誠実さ」「足るを知る心」「美を愛でる本当の豊かさを持つ心」「現実のありのままを、それ以上でもそれ以下でもなく受け入れるゴマカシの無い心」で、とても清々しく、きれいな野の花の様です。でも、お父さんは、それを意識してナルシズムに陥って、清貧を自分の生活スタイルに利用したり、売りにしたりもしません。、虚栄心や自己顕示や自意識に汚されていない、素朴でシンプルで清々しい生き方は、お父さんの愛読していた「茶の本」(岡倉天心著)の美意識に通じる美しさが、あると思いました。私も、以前その本を読んで、強く感銘を受けました。もう一度、その本を読み返したくなってきました。*お父さんの、何も無いアパートの様子も、茶室を思わせました。ここから、桜を眺めたら、それこそ、至福の豊かな時間でしょうね~!!本当の豊かさとは?世間の一般常識価値感に踊らせられない本当の幸福とは?いろいろ、かんがえさせられました~。。。無用の人などいないのですね。すべての人にリスペクト!!

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by itosikiarakan | 2016-04-24 15:42 | テレビ・ラジオ

「温井摩耶の落語の時間ですよ!」から(小さん・金馬)

◎柳家小さん(5代目)「粗忽の釘」
d0165579_16111191.jpgほのぼのとした、そそっかしい人の引越しの様子が、表現されておりました。まるっきり、落語の事がわからない私の、率直な感想は、サラサラと話が進み、特別強い印象を受けなかったというのが、正直な感想でした。これは、私に、良さを鑑賞する力が無いせいだろうと思い、ネットで芸風を検索してみました。そうしたら、この落語家さんは、厳しい稽古を重ねた上で、淡々とした芸風で、かえって特別な奇抜な芸をしなくても、普通にやっても、人間そのものを表現する力量のある名人であるとの事でした。良い酒ほど、淡々と水の様な味であるという事でしょうか。落語って奥が深いですね~。。。







◎三遊亭金馬(3代目)「目黒のさんま」
d0165579_16294819.jpgめりはりがあって、私でもおもしろさがすっきりと解りやすくて、とても、おもしろかったです。特に殿様の鷹揚で世間知らずの様子や、家臣のうろたえ苦心する様、さんまのじゅうじゅう焼けるおいしさ等が、それぞれ生き生きとそのものが味わい深く表現されており、私はファンになりました。楽しいな~!!

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by itosikiarakan | 2016-04-12 16:10 | テレビ・ラジオ